読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Menhera side

CindⅢ site メンヘラマシマシ

スポンサーリンク

こんな治安でこんな時間にこんなに心配されないわたしは何も心配していない

日記

f:id:cindIII:20160816041756j:image

インテグレートグレイシィの92番のマニキュアが届いた。

血豆ネイルとかいう名前で有名な、使い勝手の良いやつだ。こいつを使った爪の写真がInstagramやMERYやアメブロには死ぬほど溢れている。はてなブログには何枚載っているだろう。

最近ほんとうに差出人不明のギフトが増えたよ。誰だか分からんけどありがとうね。

でもできれば名乗ってほしいです。

 

週に2日ほど治安のあまりよくない場所で働いている。流石に明るくなってくると、早朝出勤のサラリーマンがポツポツと駅前にも姿を現し始める。今まではそんな景色しか見たことがなかった。

ところがどうだ、試しに終電が終わってタクシーが儲かり始めるくらいの時間に早上がりをして、自宅まで歩いてみたら。世界はわたしにどうも言わない。繁華街。女ひとり。レースアップのパンプスは何のアピールにもならないし、わたしも何のアピールもしてない。

誰もわたしの心配なんかしないよ。

誰もわたしを騙そうともしないよ。

お互いに無関心なのだ。雑踏など形成されていないここで、わたしは独立であり、夜の街の姿を作るのに、いてもいいし、いなくてもいい。いたっていいし、いなくったっていいんだ。

 

夜行性の人間っているもんだよね、と、同い年の彼は言う。面倒臭いことをさせてごめんと少しだけ眉を曲げ、外でビニール傘を使ってちょっと遊ぶ。わたしは、ひとを傷つけ、損害を出し、わたしたちを侮辱する言葉に、何も気分を害さずにこにこする。自らに不満が溜まっていると、世の中の不満も八つ当たりも自分のことにくらべれば大したもんじゃなく見えて、いちいち腹なんか立たない。他人と自分の何かを比較することは大概悲劇しか産まないが、効果的なシチュエーションだってある。

彼は率先して時計を早く進め、わたしの進路を阻み、無知なわたしについてくるなと言わんばかりに、いつもより大きな音を立ててドアを閉めた。建前と本音。うまくやるための処世術。暗黙の了解。単純な人も可愛いけれど、ものわかりの良いひとは魅力的よねと、心の奥だけでにんまり笑う。ひとりで。

 

オンとオフの切り替えが下手くそなわたしには、しばらくまどろむ時間が必要みたいだ。

炭酸水は棚の中にある。

 

Cyndi.